有田鉄道バス・美山線乗車ノ記

さて、通常路線バスと言えば一般道を走るバスであり、田舎に行くと結構マイクロバスだったりハイエースだったりする。一方で高速バスは基本的に高速道路を走り、大きさも中型以上が殆どだと思われる。
しかし、和歌山には路線バスでありながら高速を経由する「マイクロバス」と言う、中々稀有なバス路線が存在する。

それが、有田鉄道のバス路線、美山線である。

地図を見てもらうと判る通り、和歌山市駅を出発地点とすると、海南駅までは国道42号をひたすらに下り、海南インター経由で高速道路へ。有田インターから高速を降りて山側に入り、旧金屋町を経由し白馬トンネルを超えて旧美山村川原河へ至る、言っちゃ悪いが中々の変態ルートと言える美山線。
更に土日運休と言う他所の人には使い辛いこの路線、比較的地元&平日休みと言う地の利+αを活かして乗車して参りました。


と、言う事で、建て替えの為、建物が無くなってしまった和歌山市駅よりスタート。空がきれいw。有田鉄道のバスが通常のバス乗り場ではなく駅前の交差点を渡った向こう側に待っています。



まぁ、オレンジ色が特徴の三菱ローザなんてまず走って無いので、停車さえしていればわかるかと。


10:55に和歌山市駅前を出発します。


高速経由の為、シートベルトがしっかりついている。


和歌山市内を普通に走る。同市近郊は高速バスに近い止まり方、主要バス停のみの停車です。


海南駅バス停を通過してから


遂に海南ICから高速阪和道へ。



下津ICを経て、有田(旧吉備)ICで高速からおります。2区間とは言え、地図を見てもらうと判る通り、R42だと海沿いを走る為、かなりの時間ロスになるんですよね。
有田ICから一番近い野田口のバス停以降は完全に普通の路線マイクロバス。



有田川交通公園や旧金屋口駅でもある有田鉄道本社がある金屋口バス停を経て


旧金屋町の市街を経由し、




R424に復帰してから有田川支流の修理川沿いを進んでいきます。


温泉なんかも有ったり。



紀州の白馬山地をぐんぐん登って、


この道の駅が見えて来たら、あと数分で終点。


12:30ごろ、無事に川原河(かわはらごう)に到着。


着いたー。

因みにこの川原河。バス停に「美山バスターミナル」と有りますが、

このバス停を起点に旧美山町内を巡る、日高川町コミュニティバス、旧龍神村へ接続し、龍神行政局で龍神自動車乗継で竜神温泉方面へ向かう田辺市住民バスと言う二つのコミュニティバスに、御坊市方面へ向かう御坊南海バスの日高川線に、ここまで乗車してきた有田鉄道の美山線と、4事業主6路線が始発終点としている紛う事無きバスターミナルだったりします(汗

本数は兎も角として。
まぁ、元々が旧美山村の中心市だったと言う事もありますけどね。ただ、同地にそれほどの観光資源が有る訳では無いので、普通に乗換。


13:10発の御坊駅経由御坊南海バス行きに乗車。



日高川沿いを下っていきまして、帰宅の途につきました。

この有田鉄道美山線。路線としては面白いし、修理川沿いの景色は綺麗ですし、和歌山市駅からダイレクトでキハ58やレールバスが保存されている有田川鉄道公園にアクセス出来る等、中々、使い方によっては使えそうなのですが、利用者が旧吉備・金屋町地域の高齢者の方々の通院等がメインの為、後、主力の観光バスの影響も有って土日運休なのが知名度を下げているんだろうな、と。
とは言え、平日休みだったり有給消化が出来る会社だったり学生さんだったりして、尚且つ僻地路線が好物の方は、お試ししてもいいんでは無いかと。
あ、後、乗り心地はマイクロバスの歪峡路線なので推して知るべきで。運賃は和歌山市~川原河が1770円、川原河~御坊駅までが1080円になりますので~。

乗車・運行状況などの情報に関しましては、各々のバス会社をご参考下さいませ。

有田鉄道(路線バス)→http://www.aritetsu.com/route.html
御坊南海バス(路線)→http://www.g-nankai.co.jp/shuttle/

投稿者: ikariya

明日、いかりや。 93~03年まで成人向け漫画雑誌「漫画ホットミルク」「漫画ばんがいち」「コミックメガキューブ」の読者コーナーに投稿していた元・ハガキ投稿者。漫画ホットミルク読者集会「愛宴」の幹事も長らく務めておりました…...まだ「おります」かもしれません。同人活動も碇屋工房にて97年~現在まで続いております。好きなものに関してはこちら参照で。